2004年12月22日(水)「しんぶん赤旗」
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沖縄・名護市の住民が「新基地建設NO!」を日米両政府に突きつけた、名護市民投票から満七年を迎えた二十一日、ヘリ基地反対協などの市民団体は、新基地建設に伴うボーリング(掘削)調査の強行で緊迫している、同市辺野古沖で海上デモを行いました。また同日夜には、名護の市街地をロウソクを持って行進し「辺野古の美(ちゅ)ら海に基地建設を許すな」と声を響かせました。
今年四月、那覇防衛施設局によるボーリング調査が着手されて以来、二百四十七日にわたり住民らが座り込みを続ける辺野古漁港そばのテントには「市民・県民の意思をあらためて示そう」と、四百人を超える人々が駆けつけました。
海上には、市民団体の抗議船のほか、宜野座や金武、国頭など周辺の漁協に所属する漁民の有志らが「巨大な基地の埋め立てで、生活の糧である東海岸の豊かな漁場が奪われる」と漁船を提供し、計二十四隻が基地建設予定海域を埋めました。
名護市平和委員会が所有する「平和丸」には、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、古堅実吉元衆院議員らが乗船し、連日、抗議行動を続ける人たちを激励しました。
デモ船に乗り込み、「海人(うみんちゅ)たちの応援は本当に心強い」とのべていた、「命を守る会」の金城祐治代表(69)は、「イラク戦争に見られるように、米軍基地の危険な役割と訓練の激しさは、どこに基地をつくっても変わりません。さらにさまざまな人々の力を借りてボーリング調査の即時中止と新基地建設計画の撤回を勝ちとりたい」と力を込めました。