2004年12月20日(月)「しんぶん赤旗」
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新潟県中越大震災で日本共産党全国救援センターは被災地に晴れ間の広がった十九日、長岡市、小千谷市、川口町などで全国からの支援物資を被災者に届けるなどしました。冷たい風のなか、温かい豚汁を提供し、緊急の修理を要する住宅には大工ボランティアがかけつけました。
山古志村村民の仮設住宅がある長岡市陽光台には、「野菜がたっぷり。栄養バランスは最高」と被災者に口コミで評判が広がっている全国救援センターの豚汁七百食が届けられました。
全国農民連から届けられた七種類の野菜に、肉と豆腐が入った具だくさん。鍋ごと「五人分お願いします」「うちは三人分」と設けられたボランティアの共同テント前に被災者たちが列をつくりました。
「私の家は傾き、集落十九戸が山崩れで被災しました。山は形がないほど崩れ、どうすればいいのか」という青木イクさん(61)。「頼れるのは共産党さんです」と豚汁を持ちかえりました。
また、同村民の仮設住宅がある同市青葉台、同新陽でも、一軒一軒に山形県から届いた茶わん五個と赤旗「カレンダー」と日曜版をセットにして届けました。
この日は、各地からさまざまなボランティアが支援にかけつけました。
段ボール六百箱、約千二百個の食器を届けて「無料陶器市」を開いたのは、神戸のNPO法人「ひまわり夢企画」の荒井勣(いさお)さん(58)ら。「阪神淡路大震災でも共産党の皆さんは活躍していましたね。仮設に移ったとき食器がなくて悲しさを味わいました。今回、市民から集めて持ってきました。あれから十年。私たちも『もらう側から贈る側』に変われました」と話していました。