2004年12月8日(水)「しんぶん赤旗」
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米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる名護市辺野古沖への最新鋭基地建設に伴うボーリング(掘削)調査が、同海域のサンゴ礁などを破壊している問題で、沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団とヘリ基地反対協は七日夜、名護市で緊急報告集会を開き、約五十人の市民らが参加しました。
報告集会では、ダイバーの譜久里茂さん、水中カメラマンの棚原盛秀さんが、撮影した現場海域の様子を、解説を交えながら放映しました。
譜久里氏らは、調査に使用するスパット台船の足場を一度設置したものの、バランスが悪くて何度も移動し、そのたびに生きているサンゴ礁を踏み潰し削り取るなど、乱暴に作業を進めていることを生々しく語りました。
映像を見た日本サンゴ礁学会の山里清会長(琉球大学名誉教授)は、台船が傷つけた岩礁は、ここから沖合に向かってサンゴが成長するサンゴ礁の本体ともいえるもっとも大切な場所だとのべ、「そこを埋め立てることは、この海域のサンゴ礁全体を殺すことになる。重大な環境破壊の埋め立てはすべきではない」と強調しました。
報告集会は、十日午後六時半から那覇市(久茂地公民館六階ホール)でも行われる予定です。