2004年12月1日(水)「しんぶん赤旗」
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古米・古古米のにおいを消したり新米の味に近づけるために、食品添加物である「炊飯改良材」や「精米改良材」が使用されている問題が三十日の衆院農林水産委員会でとりあげられました。
日本共産党の高橋千鶴子議員が「食品衛生法の表示義務違反であり、食の安全を守るため徹底した調査・指導を行うべきだ」と求めたのにたいし、外口崇厚生労働省食品安全部長は「表示義務があるのに表示がない場合は違反だ。適切な表示が十分に行われるように関係業者に注意を喚起していきたい」とのべました。
添加物には表示義務がないものもあり、表示義務があっても一括表示などで消費者が気づかない場合も少なくありません。がん促進作用や、塩分が多く血圧が上がるなど健康に悪影響が出るものも含まれているため、適切な表示や必要な規制が求められています。
高橋氏は、精米段階で噴霧するなどして使われている添加物には、溶血作用が問題になったプロピレングリコールや、がんの促進作用が疑われる乳化材(グリセリン脂肪酸エステルなど)が含まれていると指摘。「食の安全・安心にかかわる問題。しかも、主食であるコメに添加物が使われている。徹底した調査・指導をおこなうべきだ」とのべました。
外口氏は、「各自治体で適切な指導が行われるようにしたい」と答えました。