2004年11月25日(木)「しんぶん赤旗」
那覇防衛施設局が沖縄県名護市辺野古沖で強行している、米海兵隊普天間基地(宜野湾市)に代わる最新鋭基地建設に伴うボーリング(掘削)調査で、作業に使用する台船の足場が、周囲のサンゴ礁を破壊していることが二十四日までに分かりました。同海域を調査した名護市のヘリ基地反対協などが確認しました。
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傷は台船を固定するため支柱を海底に沈めた際につけられたもので、ほかにも台船を固定する際、施設局のダイバーがサンゴの上を踏み荒らしている跡も見られます。
台船が設置されている場所は、リーフ(サンゴ礁の浅瀬)の切れ目にあたり、ハマサンゴやエダサンゴ類が広く生息しています。四本の支柱のうち一カ所では、約六メートルのがけに沿ってサンゴが削り取られ、破片は足場の上や周辺に散らばっていました。
施設局は作業計画の中で、サンゴへの影響は「おおむねなし」としています。これにたいして、辺野古住民らでつくる命を守る会の金城祐治代表は「サンゴ礁の海を傷つけることは、人間で言えば心臓をクギで刺すようなもの。自然破壊のボーリング調査は即時中止すべきだ」と怒りを語っています。