2004年11月20日(土)「しんぶん赤旗」
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沖縄県内の民主団体、政党などでつくる基地の県内移設に反対する県民会議と名護市のヘリ基地反対協議会は十九日、那覇防衛施設局などを訪ね、名護市辺野古沖への普天間代替新基地建設に伴う、ボーリング(掘削)地質調査の本格的な作業実施強行に抗議し、即時中止を申し入れました。
県民会議の山内徳信共同代表らは、同調査の問題点を列挙し、「ボーリング調査は基地本体の埋め立て工事のためのもので、環境影響評価の対象になる。今、実施している調査は即時中止すべきだ」と訴えました。
施設局側は、ボーリング調査は、予定している護岸の構造が「適切かどうかを確かめるもの」とのべ、調査を続ける考えを繰り返しましたが、県民会議側の具体的な指摘に明確な反論はできませんでした。
さらに山内共同代表らは、ボーリング調査に反対している住民に対して施設局の作業員が、「足でける」「潜水タンクの空気を放出させる」などの暴力行為を繰り返していることを指摘し「断じて許せない」と訴え、再発の防止を求めました。
しかし施設局側は、「調査を委託している業者に確認したところ、そのような事実はないとの回答があった」とのべ、暴力行為の事実すら認めませんでした。
申し入れには、中村文子共同代表、ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表、日本共産党県委員会の前宮徳男常任委員らが参加しました。