2004年11月19日(金)「しんぶん赤旗」
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長岡市内で、自宅の庭にユニットハウスなどを利用した分散型避難所の設置が始まりました。
ハウスの大きさは家族の人数によって三タイプ。同市では十七戸の申し込みがあり、十九日までに設置をおえます。
家(築三十年)の中の土壁が崩れ、家族五人が寝起きに不自由していた、同市滝谷町の広川謙二さん(79)宅にも十七日夕、要望していたユニットハウスが届きました。「大工さんに家の修復のための見積もりを頼んでいます。工事が終わるまでの寝泊まりに悩んでいたので、これでどうにかなりそうです。今月中に着工できればいいですね」と話していました。
日本共産党の塩川鉄也衆院議員が国会で、仮設住宅の設置について地域コミュニティーを重視することが大事だとして、「自宅の庭先への設置」を提起。政府は「設置場所の選定は、市町村、県からの申し出があれば相談する」(十月二十八日)と答弁していました。
災害救助法が適用された市町村で、仮設住宅に入居せず被災した住宅を応急修理する場合、修理が完了するまでの期間、利用することができます。被災者が所有する敷地などに分散型避難所として設置できます。