2004年11月17日(水)「しんぶん赤旗」
日本共産党の塩川鉄也議員は十六日の衆院総務委員会で、郵便局のサービス残業問題を取り上げ、「根絶にはとてもなっておらず、重大な事態だ」と批判しました。生田正治郵政公社総裁は、「これは経営の恥だ。かなり根気がいると思うが根絶していきたい」とのべました。
塩川議員は、労働基準監督署による是正勧告が昨年度は十件だったのに対し、今年は十月末までにすでに七件にのぼっていることを挙げ、「年度ベースでいえば昨年度を上回るペースだ」と指摘。塩川議員が視察した埼玉県の越谷郵便局では、労組のアンケートで、サービス残業があるとこたえた労働者が五十二人にものぼっているとのべ、「現場は依然としてサービス残業がおこなわれている。タイムカードをつけるなど抜本的な対策をとるべきだ」と求めました。
生田総裁は、「(アンケートを)見た上で、よく対策を検討したい」とのべました。