2004年11月15日(月)「しんぶん赤旗」
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東京・池袋でおこなわれたしんぶん赤旗全国囲碁将棋大会二日目。ベスト8入りした中学生選手の二人が活躍しました。
囲碁では、大分県の日野大地君(15)が、ベスト4になりました。
日野君は準々決勝で、愛知県の槙田重夫さん(54)に勝ちましたが、準決勝で長野県の高津昌昭さん(18)=本大会優勝者=との“青年同士”の対局で惜敗。三位決定戦では、東京の強豪、湯浅英之さん(44)と熱戦を繰り広げ、三目半の小差で負けました。
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昨年の本大会の準優勝者でもある日野君は試合前、「昨年の成績はできすぎ。今年は一戦一戦、がんばります」と話していましたが、ベスト4に決まったときは、さすがに悔しそう。「一番印象に残っているのは、準決勝の高津さんとの対局。序盤で、ひどく間違ったのが敗因です。勝てるチャンスはあったけど、相手が強かった」と言葉少なに話します。
母親の直子さん(48)は、三男の立誠君(11)といっしょに会場で応援。直子さんは「囲碁は、父親が息子に教えたのが始まり。囲碁で二人の兄弟が、すごく仲がいいし、性格も積極的になった。大会に出るので、あっという間に全国に友だちができ、地元の碁の集まりでお年寄りにもかわいがってもらっている」といいます。
将棋では、女性の招待選手の室田伊緒さん(15)が準々決勝で、同じ招待選手の吉田正和さん(18)=昨年の本大会準優勝者=と対局。室田さんは得意の四間飛車戦法で善戦しましたが、敗れました。
室田さんは「終盤は持ち時間がなくなり、秒読みになって(局面が)わからなくなった。これはボロボロの結果になるかと思ったが、意外といい勝負になってよかった。審判長の西村一義先生が試合のあと、『中盤の指し手はいい手だ』といってほめてくれた」とにっこり。「手順はすべて覚えているので、帰ってから研究します」と、礼儀正しく落ち着いた態度で話していました。