日本共産党

2004年11月13日(土)「しんぶん赤旗」

銀行手数料収益あおるな

佐々木議員 金融庁の姿勢追及

衆院委


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質問する佐々木憲昭議員=12日、衆院財務金融委

 日本共産党の佐々木憲昭議員は十二日の衆院財務金融委員会で、都銀や地銀が法外な手数料収入で利益をあげている問題をとりあげ、収益拡大をあおる金融庁の姿勢を追及しました。

 佐々木氏が、みずほ銀行や東京三菱銀行で百円を一円玉に両替すると、三百十五円もの手数料が取られることを指摘すると、議場内からは、「えっ。ホーッ」と驚きや、ため息がもれました。

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 佐々木氏は、銀行が中小企業にたいし貸し渋り、貸しはがしを続けているうえに、銀行が手数料を勝手に決め、利用者に一方的に押し付けているのが現状だと指摘。「優越的地位の乱用であり、是正させるべきだ」と追及しました。

 このなかで中小企業向け貸出計画を達成していない北陸銀行で、借入金の返済条件変更をおこなうと一件三万一千五百円も手数料がかかることを紹介。「中小企業いじめだ」と調査を求めたのにたいし、金融庁の佐藤隆文監督局長は、「検討したい」と述べました。

 都銀の手数料収入は九〇年代は八千億円台でしたが、二〇〇四年三月期には、約一兆三千億円に膨れ上がっています。

 佐々木氏は、利用者への負担押し付けが横行している背後にあるのは、「収益力の向上を金融庁があまりにも強調しすぎることだ」として「利用者の利便性を考えることが必要だ」と提起しました。

 伊藤達也金融相は、「利用者の信認を得ることは重要だ」と述べました。



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