日本共産党

2004年11月12日(金)「しんぶん赤旗」

牛肉偽装のフジチクが献金

自民、民主の愛知選出4議員に

関連会社から750万円


 BSE(牛海綿状脳症)対策の牛肉買い上げ制度を利用した牛肉偽装で会長らが逮捕された名古屋市の食肉大手、「フジチク」グループやその関連会社から、自民、民主両党の現職国会議員四人が、二〇〇三年までに総計七百五十六万円の献金やパーティー券購入を受けていたことが本紙調べでわかりました。


 献金を受けていたのは民主党の近藤昭一衆院議員(愛知三区)、古川元久衆院議員(愛知二区)、木俣佳丈参院議員(愛知選挙区)、自民党の江崎鉄磨衆院議員(愛知十区)。

 政治資金収支報告書によると、近藤氏が代表の民主党愛知県第三総支部に、同グループの「フジチクインターナショナル」「ムッターハム」や関連会社などから、二〇〇〇―二〇〇三年の四年間で計二百五十三万円の献金がありました。また、フジチク会長の藤村芳治容疑者が社長を務めた「愛知食肉市場」社からも計二十四万円の献金がありましたが、近藤氏側は「誤解を招く」などとして返金しています。

 民主党の古川元久衆院議員は政治資金管理団体で、一九九七年にフジチクや同グループ企業二社、関連協同組合から計百七十五万円の献金を受けていました。ほかにパーティー券代として、グループ三社からの計百八十万円、藤村容疑者からの百万円を受け取っています。

 木俣氏が代表の民主党愛知県参議院選挙区第一総支部にはフジチクインターナショナルから〇二年と〇三年に十二万円ずつ計二十四万円の献金がありました。

 また、自民党の江崎氏は保守党当時に、同氏が代表の保守党愛知県第十総支部でフジチクとフジチクインターナショナルから計二十四万円の献金(〇一年)を受けています。

 このほか、牛肉偽装で摘発された食肉大手「ハンナン」との関係がクローズアップされた元衆院議員・鈴木宗男被告も、フジチクから九五年│二〇〇一年の間に計二百七十六万円の献金を受けていました。

 フジチクの藤村芳治容疑者は地元政界にも人脈を広げてきており、献金はそのひとつの手段となってきました。



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