日本共産党

2004年11月11日(木)「しんぶん赤旗」

市職員の思想信条の自由侵す

政党機関紙購読調査

川崎市長自ら決定


 阿部孝夫川崎市長による係長級以上の職員全員を対象にした政党機関紙購読アンケート調査は、思想信条の自由を侵す憲法違反だとして、市職員らが訴えている裁判で九日、一回目の証人調べが横浜地裁川崎支部でおこなわれました。

 証人調べでは、アンケート調査を担当した当時の総務局総務部庶務課長の松浦隆氏に対する原告側が尋問。公明党の質問を受けて市長自らが調査することを決めていたことが明らかになりました。

 尋問をおこなった岩村智文原告弁護団長は、問題の発端となった二〇〇二年十二月の川崎市議会本会議での公明党議員の代表質問に、市長が調査すると答弁するまでの経過を問いただしました。

 尋問に対し、松浦氏は、公明党議員団長が当日の朝、突然、議会のルールを破って市長に電話で「しんぶん赤旗」購読勧誘問題を質問すると通告したこと、担当部局を一切通さない異例なやり方で市長が単独に「調査する」と答弁したことを明らかにしました。

 さらに、市職員が日本共産党の議員から「しんぶん赤旗」の勧誘を受けて困っているとの声を市当局は聞いておらず、公明党の質問が共産党に狙いを定めたものであることを証人が認識していたことも明らかになりました。



もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp