日本共産党

2004年11月11日(木)「しんぶん赤旗」

国際人道法に反する戦争犯罪

ファルージャ無差別攻撃 志位委員長が批判


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記者会見する志位和夫委員長=10日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は十日、国会内での定例記者会見で、米軍によるイラク・ファルージャの無差別攻撃について「国際人道法に反する戦争犯罪が目の前に繰りひろげられているのがいまの状況だ。立場のいかんを問わず、即時に無法で野蛮な殺りく行為をやめよという声をあげ、行動することを呼びかけたい」とのべました。

 無差別攻撃で米軍が真っ先に占拠したのが、ファルージャ総合病院など医療機関。民間人死傷者の情報発信源を完全に遮断するためでした。

 志位氏は、カタールの衛星テレビ・アルジャジーラが九日、米軍が市の診療所を破壊し、医師や看護師、患者らを殺害したと報じ、ファルージャ病院医師が「ファルージャには外科医が一人もいない。救急車一台が米軍の銃撃を受け、医師一人が負傷し、多数の負傷者が移動できないで自宅にいる」「十三歳の子どもが、たったいま私の腕の中で亡くなった」と証言していることを紹介しました。

 さらに国際赤十字委員会が、「国際人道法で戦闘行為に直接関与していない民間人を殺害したり、危害を加えることを禁止している」ことを指摘するとともに、「負傷者が適切な措置を受けられないという報告に深く憂慮している」と述べ、治療のネットワークが破壊されている問題にきびしい警告を発していることをあげました。

 志位氏は「イラク戦争はもともと大義のない侵略戦争であり、武力弾圧はイラクの情勢の悪化をもたらすだけだ」とのべたうえで、「それに加えて、いま目の前でおこっていることは、まさに人道に反する戦争犯罪だ。その『成功を願っている』という小泉首相の発言は、およそまともな責任ある政治家の言葉ではない」ときびしく批判しました。

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