2004年11月8日(月)「しんぶん赤旗」
ちかごろ、「お笑いブーム」です。テレビで、漫才やコントが競演する「ネタ見せ」番組が以前よりも増え、学校で学び、活躍する芸人も目立ちます。お笑いをやりたいと自分を磨く二人を学校に訪ねました。
小川浩記者
|
二人は、北海道札幌市出身の辻雅之さん(26)と曽我浩太さん(26)です。コンビ名は「タルタルシュリンプ」。辻さんがツッコミで、ボケを曽我さんが担当しています。
二人は今年四月から、東京の大手芸能プロダクション「ホリプロ」のお笑い学校「目黒笑売塾」に週二日通っています。半年間で、発声やダンスなどのさまざまな芸を習い、後半は、二人の先生を前にネタを披露し、厳しいチェックを受けています。来年三月の卒業ライブで、業界関係者に芸が認められればプロの道が開けます。
二人は今年、再起をかけています。実は再結成のコンビ。「もう一回やるしかない。芸能事務所の学校なら、プロになるチャンスがあるかもしれない」と入塾しました。
二人は幼なじみです。お笑いが大好きだった辻さんは高校卒業後、「何か大きいことをやりたい」と思いました。一方、曽我さんは先生になろうと教育大学をめざす予備校生。曽我さんは「おもしろそう」と「遊び」のつもりでした。
二人は、札幌の歓楽街「すすきの」で、金曜、土曜日の夜、通行人相手に短い「ネタ」で腕試し。夜から翌朝までやりつづけ、多いときは週四万―五万円の「おひねり」をゲット。小劇場や地元テレビ局にも出演しました。
その勢いにのって二人は上京。九八年、お笑い業界の最大手「吉本興業」が運営する学校「東京NSC」に入学しました。修業は同期約百組と激しい競争でした。ネタ見せで勝ち抜き、やっと立てる舞台は小さな劇場。それでも二人は、ネタがうける達成感を感じていました。
そんな矢先、曽我さんから辻さんへ「解散したい」という手紙が届きました。「泣きながらファミレスで五時間かけて書きました。生活環境の変化、相手への不満、何か変えたかった」(曽我さん)
その後、お互いに新コンビを結成しますが一年もすると解散。共同生活もやめました。昨年末、辻さんは東京NSC時代の同期の芸人がテレビで活躍する姿をみて、「くやしい」と思う自分に気づきました。曽我さんから「また、お笑いやろうよ」と言われていたこともあり、再結成を決意しました。
辻さんは「中途半端で終わりたくない。解散の時のことは完全に忘れていませんが、それを超えるくらいお笑いをやりたいという気持ちが強い」と話しています。
自分たちを表現できる場所 |
タルタルシュリンプの話 (なぜお笑いかというと)2人とも自分たちの表現ができる場所が、それ(お笑い)しかなかったからだと思います。だから、コンビでやっているとも思いますし、いろいろ回り道をしたと思います。でもよかったと思います。どっちかというと、そう思いたいですね。
お笑いブーム大手芸能プロダクションは、学校や小劇場で若手を育成。「ネタ」を競演させるテレビは、その受け皿になっています。一方、身近で面白い人たちを求める若者たちが増えています。それらが「お笑いブーム」を盛りあげているといえます。 お笑い学校近年、有名芸能人が所属する事務所が「お笑い」学校を開校させています。「ホリプロ」が運営する「目黒笑売塾」は、2002年開校。定員は40人、費用は約40万円で1年制です。ただし、学校を卒業し芸が認められ、芸能事務所と契約にいたるのは数組。 学校ができた背景について、目黒笑売塾の山田滋敏塾長は「テレビ番組製作を視野に、冠番組を持ってほしいと育成しています。同時に、今では『お笑い』が職業選択の一つになっています」と話しています。 |
Q ぼくは今、大学受験をめざしています。しかし、志望の大学に入学できる自信はなく、一年浪人は仕方ないと思っています。両親は「まだ時間があるからガンバレ」「浪人は認めない」とも言っています。家の経済状態を考えたり、ぼく自身、大学卒業後の目標が決まっていないこともあって、強く言えない弱みもあります。いずれにしろ、親に納得してもらわなければなりません。悩んでいます。
(18歳、高3。千葉県)
A 「夢は決して逃げていかない。自分が夢から逃げていくのだ」。おれが毎日、自分自身に問いかけている言葉です。この言葉の「夢」の部分を「大学」という言葉に、あるいは「合格」という言葉に置き換えてみたらどうでしょうか?
はじめからあきらめてしまっていてどうする。必死に向き合う前から負けてしまっていてどうする。そんなんじゃ、どんなものだって手に入れることはできません。
必死に向き合ってたたかって、その結果、力およばず浪人することになった。それならば、きっとあなたのご両親も、息子の思いを応援したいと思ってくれるでしょう。
また、あなたは弱みといいますが「その大学を卒業後、何になりたい」じゃなく、「その大学で何を学びたい」か。それを明確に持つことなら、できるはずです。
あなたがおれの子どもなら、おれはきっとあなたのご両親と同じことをいうと思います。
合格は逃げていかない。あなたが合格から逃げている。今こそ立ち止まり、等身大の自分と向き合ってたたかってほしい。その先で合格は、きっとあなたを待っているから。
ヤンキー先生 義家 弘介さん明治学院大学法学部卒。99年から母校北星学園余市高校教諭。テレビドラマになった「ヤンキー母校に帰る」の原作者。 |
香田さんが、テロリストたちによって殺されました。とても残忍で、悲しいことです。殺し合いをなくすには、イラクから、外国の軍隊を一日も早く引きあげることだと私は思います。それにしても、香田さんが殺されるシーンがネットで流されるなんて。ひどい!
小泉さんは、日本人の命よりも、アメリカとの約束の方が大事だというのでしょうか。(タクヤ)
新潟のみなさん! ファイト! 私は、メッセージを送ることしかできませんが、がんばってください! あっ、そうそう、ドラえもん募金もしました。ほんとうは、新潟に行って支援しなきゃと思うのですが、仕事とかでいけません。残念です。これから寒くなりますが、大丈夫でしょうか。
今年は自然災害が多く、被災した人たちの大変さを思うと胸が痛みます。でも、がんばる人たちや支援する人たちの姿から、日本人の強さや優しさも感じることができました。(タクヤ)