2004年11月7日(日)「しんぶん赤旗」
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「体が温かくなった」「これを機会にみんなで朝晩やればいい」――。新潟県中越地震の救援活動に取り組んでいる「日本共産党全国救援センター」のボランティアが連日、長岡市や小千谷市などの避難所で健康体操をおこない、喜ばれています。
ボランティアは党スポーツ後援会の佐藤民雄さん(72)など三人。健康体操は各自治体が住民の運動不足の解消と、亡くなった被災者もいるエコノミークラス症候群の予防のため大きな避難所でおこなっていますが、小さい避難所にはなかなか回れません。そこで、救援センターが自治体と連絡を取り、回れない避難所に党のボランティアが行っています。
避難所では「健康体操をやりますので、いっしょに体を動かしましょう」とボランティアが呼びかけます。するとテレビを見ていたり、知り合いと話し込んでいた住民が次つぎに立ちあがり、ボランティアの周りに集まります。住民の輪が広がり気がつけば避難所のほとんどの住民が参加。どこも大盛況です。
ボランティアが「首を回しましょう。ゆっくり大きく回してください」と話すと、住民はいっせいに首を回します。時には住民から「うーん」などと声がもれることも。
体操が終わった後は、「体が温かくなった」「気持ちよかった」とボランティアに住民から声をかけてくる場面もありました。
四日に訪問した「高齢者センターみやうち」では、避難していた太田静江さん(81)が「腰が痛かったが、これで少しは楽になりそう」と喜んでいました。隣にいた野田八重子さん(89)は「これを機会にみんなで朝晩(体操を)すればいい」と。
五日は早朝から行いました。阪之上小学校で真っ先に立ち上がって体操をしていた加藤明子さん(65)は「今までしぼんでいたのが伸びた感じになってからだが軽くなった」とニッコリ笑顔。
佐藤さんは「始める前はみんな、体操をやってくれるか心配だった。でも始めるとみんなしてくれて驚いた。本当にうれしい」と話しました。