日本共産党

2004年11月3日(水)「しんぶん赤旗」

ヨドバシの主張否定

派遣労働者暴行で原告が証言


 ヨドバシカメラ携帯売り場の派遣労働者暴行事件で東京地裁は二日、証人尋問と原告人調べを行いました。

 暴行された派遣労働者Aさんと母親で作家の下田治美さんがヨドバシ、DDIポケット、派遣会社などに損害賠償を求めているもの。

 AさんはDDIで三回の面接を受けたあと、DDIと派遣会社社員が同行してヨドバシの売り場マネジャーに紹介されたことや、トイレ休憩などすべてヨドバシ社員の許可が必要で「ヨドバシ社員の指示には絶対に従うこと」といわれていたことなどを詳細に証言。「ヨドバシに指揮命令権はなく、派遣会社も知らない」とするヨドバシ側の主張を全面的に否定しました。また、四回にわたる暴力事件の経過を説明し「被告人や被告側証人はうそをついている。責任を持った証言をしてほしい」と述べました。

 母親の下田さんは、自分の面前でおこなわれた息子への暴行と、それによるショックから執筆不能になった苦しみを語り、「裁判所は真実を見極めてください」と訴えました。

 下田さんを診察した精神科医が、事件による精神的被害について証言。「急性ストレス反応を経て、最重度のうつ症状を発症し、事件から一年後もほとんど改善していなかった。文筆活動に重大な支障を与えている」と述べました。



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