2004年11月3日(水)「しんぶん赤旗」
 質問する吉川春子議員＝２日、参院総務委 |
日本共産党の吉川春子議員は二日の参院総務委員会で、新潟県中越地震の被災者への医療対策について、命と健康を守るために十分な人員を確保するよう求めました。
吉川氏は被災者の要望をもとに、全避難所に医師、看護師、保健師などの医療スタッフを配置するとともに、テントや車内で生活している被災者への地域訪問をおこなうよう要求。とくに医療措置・入院の必要を的確に判断できる保健師が、各避難所でいつでも相談にのれるだけ常駐していることが必要だと指摘しました。
厚生労働省の田中慶司健康局長は、現在、保健師が常駐している避難所は長岡市の場合で百カ所のうち二十四カ所だとのべ、「他県からの保健師の派遣を調整し、可能な限り多くの保健師が常駐、巡回して被災者の健康管理ができるよう新潟県を支援したい」と答えました。
また吉川氏は、新潟県中越地震以前には各地で台風被害が発生しており、被災者支援・災害復旧には膨大な財政支出が必要だとして、補正予算の特別交付税枠を拡大するなど十分な財政措置をとるよう求めました。
麻生太郎総務相は「被害額の状況がわかりしだい特別交付税総枠を増額することが必要だと判断すれば対応させていただきたい」と答えました。
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