2004年10月31日(日)「しんぶん赤旗」
労組や青年・学生団体でつくる「青年の就職保障と労働を考える愛知県連絡会」(愛知県就職連絡会)の結成集会が三十日、名古屋市内で開かれました。青年の雇用・労働問題の解決をめざして結成したもので、組合員や学生五十人が参加。
講演した日本高等学校教職員組合の林萬太郎副委員長は「統計だけ見ると就職状況は改善しているように見えるが、派遣やパートなど不安定雇用が増えているのが実態」と指摘しました。トヨタ労働者の若月忠夫氏は「生産現場では、この数年、コスト削減を名目に期間工など非正社員が急増している」と報告。
参加者からは「事務職員の採用が減って、商業科の女子学生の四人に一人が就職できない」「障害者雇用で大企業にアンケートを要請。回答した二十六社中、法定雇用率を達成していたのは三社だけ」「名古屋市内では生活保護を受ける若者が増えている」などの実態が次々に出されました。
参加した男子大学生(一年生)は「就職はまだ先のことと思っていましたが、就職難の実態がよく分かりました。友達に伝えて、なにか行動したい」と語っていました。