2004年10月23日(土)「しんぶん赤旗」
創価大学グループによる携帯電話通話記録の不正入手事件で、同事件の真相解明を求めて運動している「NTTドコモ通信秘密侵害事件真相究明の会」は二十二日、都内で緊急集会を開き、組織的犯罪の疑いが濃くなった事件の徹底解明を求めていくことを確認しました。
同事件は創価学会と対立する宗教団体に所属する二人の女性の携帯通話記録を盗み出したというもの。今月十三日には、東京地検特捜部が創価大副学生課長ら同大グループによる別件の通話記録盗み出し事件で有罪が確定した、NTTドコモ関連会社の元社員・嘉村英二容疑者(創価大出身者)を逮捕するなど、新たな展開が生まれています。
集会では、事件の告発者で被害者でもある、佐藤せい子さんと福原由紀子さんがあいさつ。支援に感謝するとともに、「嘉村容疑者が私たちにアクセスする理由はない。それを必要とし、指示した人物がいる。そういう組織的な背景を解明してほしい」と訴えました。
ジャーナリストの山田直樹、段勲、乙骨正生の三氏によるシンポジウムでは、別件の携帯通話記録盗み出し事件で創価学会幹部が弁護団を構成したり、過去に創価学会が繰り返し盗聴を行ってきた事実を告発。「嘉村容疑者一人の逮捕で終わらせず、事件の全容解明を求めていこう」と呼びかけました。
真相究明の会連絡先 電話03(3260)8470