日本共産党

2004年10月23日(土)「しんぶん赤旗」

将棋新人王戦決勝三番勝負

山﨑、激戦制しタイに

第2局


写真

終局後の検討をする山毀隆之五段(左)と佐藤紳哉五段。正面中央は立ち会いの井上慶太八段=22日、大阪市・関西将棋会館

 佐藤紳哉五段(27)が山﨑隆之五段(23)に一勝したあとを受けた第三十五期将棋新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第二局が二十二日、大阪・関西将棋会館でおこなわれ、山﨑五段得意の相掛かり模様で熱戦を繰り広げ、午後五時四十八分、先手山﨑五段が一〇五手で勝ち対戦成績一勝一敗のタイになりました。

 立ち会いは井上慶太八段でした。第三局は十一月四日、東京将棋会館でおこなわれます。

 先手の山﨑五段が序盤、▲2七銀から▲3六銀として相掛かりの戦型に誘いました。五十手目、佐藤五段が△5五歩と仕掛けて2筋への飛車回りの展開を見せ、佐藤の攻め、山﨑の受けの構図となりました。

 佐藤五段の△1七歩にたいし、山﨑五段は受けに窮したかに見えましたが、▲2六飛と浮いて飛車交換を迫る勝負手を放ちました。ここからたがいに飛車を敵陣に打ち込み、一挙に終盤戦となり、一手ごとに棋勢が変化する激しいたたかいに突入しました。

 八十七手目、山﨑五段が▲4一角と打ち込み、佐藤五段にしのぐ余裕を与えず勝負をつけました。

 山﨑五段の話 途中ちょっと苦しくなりダメだと思いかけたんですけど、逆転でき三局目につなげられよかったです。

 佐藤五段の話 途中で形勢が良くなり「新人王」がちらつきましたが、その後、分からなくなりました。三局目はがんばります。 


先手▲山﨑隆之五段

  △佐藤紳哉五段

投了図

 ▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△3四歩▲3八銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛▲2七銀△9四歩▲9六歩△4一玉▲3六銀△3三角▲6九玉△2二銀▲1六歩△1四歩▲7六歩△6二銀▲6六歩△5二金▲6八銀△5四歩▲5六歩△4二角▲5八金△7四歩▲6七金右△7三桂▲4六歩△3三桂▲4五歩△7五歩▲同歩△同角▲7七銀△5三角▲8六銀△5五歩▲4七銀△1五歩▲同歩△3五歩▲7九角△1七歩▲2六飛△2四飛▲同飛△同歩▲8一飛△7一歩▲7四歩△4九飛▲6八玉△4七飛成▲7三歩成△同銀▲7七玉△4五桂▲6五桂△8六角▲同玉△8五歩▲同玉△8四歩▲8六玉△7五銀▲9七玉△3八竜▲7一飛成△4二玉▲8八玉△6九銀▲6八金寄△6四銀上▲4一角△2三銀▲6一竜△6二金▲3二角成△同玉▲6二竜△3三玉▲1七桂△3四玉▲6三竜△2五歩▲5四竜△4四歩▲4三金△2二角▲5二竜△1三角▲4二竜(投了図)まで一〇五手で山﨑五段の勝ち



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