2004年10月11日(月)「しんぶん赤旗」
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「僕たちがあきらめたら、だれも『消費税増税反対』の声をあげなくなる」「継続は力。増税勢力以上に知恵を働かせ、粘り抜いていきましょう」。苦労に立ち向かっていこうとの決意をこめた発言に、惜しみない拍手が送られます。消費税をなくす全国の会は十日、東京都内で第十五回総会を開きました。政府・与党と民主党が二〇〇七年度の消費税増税に向けて策動をすすめるなか、「増税法案を つくらせない 出させない」を合言葉に、増税反対の声を広げていくことを確認しました。
会計事務所で働いているという山口県の会の山口孝さん(27)は、「所得税さえ払っていないような零細業者が、今年から新たに課税業者になり、二十―三十万円の消費税の納税義務が生じる。払えないという業者に、税務署は『借金してでも払え』と言っている。こんな矛盾だらけの消費税を、このままにしててはいけない」と語ります。
宮崎・大淀の会の十川(とがわ)キミヱさん(56)は、お年寄りが「年金下げられ、医療費上げられ、これで消費税が値上げされたら、もう生きちょられん」と、十人も二十人も会員を増やしていると報告しました。
提案に立った杵渕智子事務局長は、なくす会の十五年の活動は、「知は力」「継続こそ力」であったと強調。税制の民主主義も生存権も破壊するような消費税の増税を許さないために、思いきって会員を増やし学習・宣伝活動に踏み出そうと呼びかけました。
日本共産党の池田幹幸消費税増税阻止闘争本部事務局長が常任世話人として発言しました。総会では役員として世話人、常任世話人と杵渕智子事務局長(再)を選出しました。