2004年10月9日(土)「しんぶん赤旗」
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政府や財界が消費税の増税をすすめようとしているなか、消費税をなくす会は「国民いじめで最大の不公平税制、暮らし破壊の消費税の増税を許すな」と全国各地で多彩な行動にとりくんでいます。
東京・新宿区の消費税をなくす中井の会は「消費税紙芝居」を使って「増税をやめさせよう」と訴えています。六日には、東京土建新宿支部落合西分会の健康教室で上演しました。
紙芝居は松沢悦子さん(70)と加藤冨士美さん(66)が組になっておこないました。「紙芝居の始まり、始まり」―口上を述べるのは松沢さん。「世にも恐ろしい消費税の増税という名の怪獣の出現を許さぬ正義の味方、消費税をなくす会のお出まし、お出まし」
松沢さんは続けます。「消費税が始まってから十五年、私たちが納めた消費税は百四十八兆円、ところが大企業は百四十五兆円も税金が減りました」
税紙芝居は、東京の会がつくったものです。「『高齢者のため』といって実施された消費税ですが、この十五年は年金も医療も改悪の連続です」。「消費税は、所得の少ない人ほど負担が大きい不公平な税金です」
紙芝居では、「消費税の値上げが必要」と自民党も民主党もいいだし、財界がこれに拍手を送っていることもとりあげます。「政治を動かす本当の力は、国民の声と運動です。消費税増税反対の声を国の隅々に広げましょう」。アドリブも織り込んでの熱演に拍手が寄せられました。
大工の庄野誠さん(66)は、「材料も道具も消費税がかかる。上げるなんてとんでもない」と怒ります。なくす会の入会署名をした清水敏子さん(54)は、「食品に消費税はかけてもらいたくありません。弱い人たちに一番しわ寄せがいく消費税は、ほんとうに不公平」といいます。
中井の会は、こんどは広く知らせようと公園などでも紙芝居をする予定です。松沢さんは、「どうやって消費税の増税をやめさせるか、紙芝居を見て討論ができたら」と話します。
東京土建・落合西分会の佐藤金三分会長は、「土建、民商、新婦人、消費税をなくす会が共同して学習会を開き、宣伝、署名活動をおこない消費税増税反対、憲法九条を守る運動をすすめたい」と話していました。
消費税をなくす全国の会は十日、東京都内で「消費税増税ノー」の世論を広げ、増税をやめさせる運動方向を決める第十五回総会を開きます。