2004年10月8日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は七日、イラクの大量破壊兵器の米調査団最終報告書について、次の談話を発表しました。
一、イラクで大量破壊兵器を捜索していた米調査団の最終報告書は、昨年三月の米軍攻撃当時、フセイン政権がいかなる大量破壊兵器も保有せず、開発計画もなかったことを公式に認定した。
これは、「大量破壊兵器の保有」というブッシュ米政権の対イラク戦争の最大の口実が完全に破綻(はたん)したことを意味するものである。
一、小泉首相は、イラク戦争の開戦時に、ブッシュ政権の発表をうのみにし、イラクが「大量破壊兵器を保有」していると断定し、それを戦争支持の最大の口実とした。米調査団の報告書は、それが虚偽だったことを明らかにしており、小泉首相は、虚偽の理由で無法な侵略戦争を支持した重大な政治責任が問われる。
一、わが党は、イラク戦争の最大の口実が完全に破綻したもとで、イラクからの自衛隊のすみやかな撤退をあらためて強く求めるものである。