2004年10月6日(水)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の高橋千鶴子衆院議員は五日、衆院農林水産委員会で質問に立ち、BSE問題などについて、政府の見解をただしました。
高橋議員は、「毎日」(四日付)の世論調査では、米国産牛肉の輸入再開に反対が65%など、消費者は依然として全頭検査の維持を支持していると指摘しました。
この間、食品安全委員会が各地で開いた意見交換会でも「同様の意見が非常に多いのではないか」とのべ、地方議会でも一県一市九町から意見書が出ているなどの国民の意見をどのように認識しているか、答弁を求めました。
島村宜伸農水相は「全頭検査が国民の安心につながっているのは事実です。国民の納得が得られる環境が確保されるなかで、見直されるべきだと考えています」とのべました。
さらに高橋議員は、全頭検査を堅持することを前提に米国産牛肉の輸入再開に関して、「食品安全委員会の中間取りまとめは、『アメリカの牛肉が二十カ月齢未満の場合、検査対象からはずしてもいい』という結論ではない。米国産牛肉についてもリスク評価機関である食品安全委員会としてリスク評価をするのか」と大臣の姿勢を問いました。
BSE対策について外口崇厚生労働省医薬食品安全部長は「米国産牛肉の輸入再開については、わが国と同等の安全性が確保されていることが前提であります。米国側から具体的な提案があった場合には、リスク評価機関である食品安全委員会に諮問することになります」と話しました。