日本共産党

2004年10月5日(火)「しんぶん赤旗」

「遺族犯人扱い、謝罪を」

長野・独居老人殺害事件 石坂県議が県警追及


写真
追及する石坂県議=4日、長野県議会

 長野県飯田市と高森町で独居老人が殺害された三事件で、警察に被害者の長女がうそ発見器にかけられたり、「お前が犯人だったらいいのに」などと自首を迫られるなど家族が犯人扱いされた問題で四日、長野県議会警察委員会で日本共産党の石坂千穂県議が県警の姿勢を追及しました。

 この問題で日本共産党の備前光正県議が九月二十八日に岡弘文県警本部長に対して、家族への謝罪を求めて追及。岡本部長は「説明や配慮に欠けた」としながらも、対応は現地に任せてあると、みずから現地にいく姿勢を示しませんでした。

 石坂県議は「説明や配慮では解決できない。捜査の行き過ぎがあったのではないか」と追及。これに小口彰夫刑事部長は人権・人格・信条には十分配慮しているとし、「犯人扱いしたと思われていることについては、誠に申し訳なかったと思っている」と答弁。捜査の内容について、行き過ぎがあったかなかったかは、答えませんでした。

 これに対し石坂県議は、疑われた長女の娘が交番に呼ばれ、ブラインドを閉めカギもかけて自首を勧めるよう迫られ、口止めされたことなどをあげ、「捜査の行き過ぎがあったと言われても仕方がない」と指摘。小口部長は同様の答弁を繰り返すのみ。石坂県議が「家族は謝罪はないとしている。捜査にあたった人などに、家族がきちんと謝罪したと受け取れる対応」を求めましたが、これについての明確な回答はありませんでした。

 また石坂県議は捜査の改善を要求。岡本部長は「今回のようなご指摘を受けることがないように、しっかりやっていきたい」と答えました。



もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp