2004年10月5日(火)「しんぶん赤旗」
厚生労働省が四日発表した毎月勤労統計調査(従業員五人以上の事業所)の八月分結果速報によると、所定内給与(基本給・家族手当等)は前年同月比0・6%減の二十五万二千五百九円となりました。十五カ月連続の減少です。
所定外給与(残業代等)が同3・4%増えたため、現金給与総額は0・2%減にとどまり二十八万八千五百二十四円となりました。物価変動分を除いた実質賃金は、一年前と同水準でした。
一方、所定外労働時間(残業等)は同2・1%増で、二十六カ月連続して増えています。とくに製造業は、同6・7%増と増加が目立ち、前月比(季節調整値)でも1・0%増でした。
雇用では、常用雇用(一カ月未満の雇用契約などを除く)は前年同月比0・6%増。このうち短時間労働者は3・7%増と引き続き増え、一般労働者は同0・1%減と八十一カ月連続で減少しました。産業別にみると、製造業0・7%減、卸・小売業、飲食店0・3%減、サービス業2・6%増となりました。