2004年10月1日(金)「しんぶん赤旗」
|
|
日本共産党の不破哲三議長は三十日午後、党本部でジョン・チカゴ駐日マラウイ大使の来訪を受け、懇談しました。
大使は、二年前に着任して間もなく、不破議長の英文著作『私たちの日本改革論』、『「国家と革命」を歴史的に読む』(ジャパン・プレス・サービス社発行)を読み、モラルのある、国民のための議会制民主主義へ改革するために大きな示唆をあたえるものだと思ったため、所属する与党・統一民主戦線のムルジ議長(前大統領)に報告したうえで来訪したとのべました。
大使は、マラウイの国情をのべながら、議会制民主主義や政治のあり方の根本について、また国民と政治の関係、政治改革の方向についてたずねました。これにたいして不破議長は、日本の経験や世界の民主主義の歴史を引きながら、政治改革についての日本共産党の考え方をていねいに説明しました。
話し合いのあと、大使は、「あなたがこの本でのべていることは、日本だけでなくアフリカの政治改革にとっても広げられるべきことだ。あなたの考えに触発されて、ぜひマラウイでも国民のための政治を実現するために努力したい」と語り、不破議長は、「今後も話し合いを続けましょう」とのべました。
懇談には、緒方靖夫国際局長・参院議員、田代忠利国際局次長が同席しました。
マラウイは、一九六四年に英国から独立した南部アフリカの内陸国(人口約千二百万人、面積約十一万八千平方キロ、首都、リロングウェ)。独立直後から一党制でしたが、一九九三年の国民投票で複数政党制が導入され、一九九四年の大統領選挙で統一民主戦線(UDF)のムルジ氏が当選し、今年五月の三回目の大統領選挙で統一民主戦線のムタリカ氏に交代しました。