2004年9月28日(火)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の八田ひろ子前参院議員と党岡崎市議団は二十七日、愛知労働局(名古屋市中区)を訪ね、三菱自動車岡崎工場閉鎖にともなう雇用問題について、労働者の不利益にならないよう適切な対応をするよう要請しました。党三菱名古屋自動車製作所支部の安井軍司さんも同行しました。
同社はリコール隠しにともなう業績不振を理由に、来年末の愛知県・岡崎工場閉鎖を決めており、労働者の県外の他工場への配転などを打ち出し、近隣企業への就職あっせんなども行っています。十月上旬には労働者の再配置先が明らかにされるといいます。賃金5%カットのうえに、冬のボーナスはゼロとされました。家族の事情やローン返済の切迫などからこれらの計画に応じられず、退職に追いこまれる人たちも生まれています。会社側はこれらの退職を「自己都合」扱いにしています。
一方、岡崎工場の退職者増から同工場での生産体制ができず、社外からの応援者や、新たに期間工を採用するなどで三百人を増員するともいわれ、すでに期間工の採用が行われています。
八田氏らは、こうした問題を「労働者はやめざるを得ない状況に置かれ退職に追い込まれている。『自己都合』扱いはおかしい。正規労働者を減らす一方で期間工を雇用するなど、本当にこの再建計画は健全なのか理解しがたい」と指摘。局側の対応を要請しました。
これにたいし局側は「管内の各職安では同工場の退職者については、保険給付の上で『会社都合』と同じ扱いにするようにしている」などと答えました。