日本共産党

2004年9月26日(日)「しんぶん赤旗」

いま「しんぶん赤旗」が話題です

広げて話せば対話に


 いま、「しんぶん赤旗」の紙面を広げて語りかけると、イラク問題や米軍機の墜落問題でも、プロ野球のストライキや日歯連の闇献金問題でも、活発な対話になり、日本共産党や「赤旗」への期待が広がります。「しんぶん赤旗」の紙面は、一般新聞や週刊誌など、他のメディアでも話題になっています。最近のいくつかの例を紹介します。



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パウエル発言
本多勝一さんも

 ジャーナリストの本多勝一さんは、『週刊 金曜日』の最新号(九月二十四日号)で、「しんぶん赤旗」だけが、イラクで「大量破壊兵器は発見不可能」というパウエル米国務長官の発言を一面トップ(十五日付最終版)で報じたと、紙面の写真を入れて紹介、次のように書いています。

 「『赤旗』をとくに持ち上げているのではない。一般紙が扱わないこうした重要ニュースが『赤旗』に多いので、『政党機関紙とはいえ』購読せざるをえないのである」

プロ野球再編
「赤旗」論評に注目
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 社会問題ともなったプロ野球の球界再編問題では、「しんぶん赤旗」の論評が関係者の間で話題になっています。

 赤旗スポーツ部では、「球団合併」関連の記事をまとめた冊子をつくり、選手会役員や球界OB、ファンらに配布しました。労働組合・日本プロ野球選手会の松原徹事務局長は「こんなにやってくれているんだ。古田会長もすごいねと感謝していた」と話します。署名行動しているファンの間では、まわし読みをしてくれたこともあります。

 また、「赤旗」読者による「赤旗」スポーツ面の応援サイトがインターネットに登場しています。

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郵政民営化
地元紙コラムが

 郵政民営化問題を特集した「しんぶん赤旗」日曜版を全国紙やローカル紙が話題にしています。

 「共産党機関紙『しんぶん赤旗』の5日の日曜版は、『郵便局がある幸せ』と題して北海道えりも町のルポを載せている」と紹介したのは、「朝日」七日付のコラム「ポリティカにっぽん」。「郵政民営化と生活感の落差」の見出しです。

 北海道日高管内のローカル紙「日高報知新聞」七日付一面コラム「根昆布」にも「日曜版の一面には『郵政民営化異議あり』『郵便局がある幸せ』の見出しで北海道えりも町を取り上げている」と記事の大要を紹介し、「こんなケースは北海道の至る所にある」と説明しています。

リストラ告発
評判の新刊書で
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 成果主義賃金を導入する企業が相次ぐなか、成果主義の根本的な欠陥を告発する異色のビジネス書『内側から見た富士通 「成果主義」の崩壊』(光文社刊)が評判です。著者は同社の元人事担当者。同書のなかに、三年前に本紙で連載した「何をもたらす市場万能主義 富士通のリストラから」をとりあげ、長野県の同社工場での自殺者も出したリストラの実態を引用しています。

 著者は本紙記者に「ずばり書いてくれる新聞ってないんですよね」と話しています。

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闇ガネ
週刊誌が後追い

 「しんぶん赤旗」は、八月二十九日付一面トップで「自民旧橋本派に『虚偽の繰越金』」の記事を掲載。旧橋本派に日本歯科医師連盟からの一億円のヤミ献金のほかにも政治資金規正法違反の疑いがあることを指摘しました。この問題は翌三十日付で「読売」、その後「毎日」「朝日」などがとりあげました。

 また九月十日付では同じくトップで、小泉首相の出身派閥・森派が、所属議員に配る「もち代」「氷代」の支出、年間一億円前後を五年間にわたり政治資金収支報告書に記載していなかったことをスクープして反響をよびました。この後、『週刊現代』(十月二日号)は「永田町に大激震! 小泉首相、安倍幹事長を直撃する『5億円』の闇ガネ疑惑」と報じました。


「赤旗」がなければ…

著名な評論家が感想

 著名な評論家の方から寄せられた、最近の「しんぶん赤旗」についての感想です。

 「赤旗」は、真の意味で「政治が分かり、世界が分かる新聞」として、もう一段の発展が必要だ。いまの日本の一般紙では、率直にいって日本の政治についても、世界の流れについても、なにがなんだか分からないというのが実態だ。

 第一にニュース、出来事、事件について、何が大事か、これは重要でないという判断基準が無茶苦茶で、整理されていない。整理とは、あらゆるニュースの価値判断をなにものにも拘束されることなくきちんと行って、それぞれのニュースのあいだの関連を一つ一つ明らかにして、紙面にそれぞれふさわしい見出しと扱いで載せていくことだ。しかし、一般紙では、そのジャーナリズムとして最低限まもるべきルールがないがしろにされている。

 第二に、どうしてそうなっているのかというと、やはり体制順応主義がいっそう根深く新聞社全体をおおっていることにある。たとえば、改憲はいまや新聞の常識(「朝日」も含めて)になっており、これに反対する動きは載せないか、ごく小さく載せる。それは結成から最近の大阪における講演会に至るまでの「九条の会」をめぐる扱いに典型的に現れている。

 さらに例をあげれば、パウエル発言によって大量破壊兵器の発見は不可能と断定され、戦争の大義は完全に崩れたという大ニュースも、その扱いは、栃木の幼い兄弟殺害事件より極端に小さくまるで雑報扱いだ。どこまでも日米同盟、権力に都合の悪いことは黙殺する。

 その意味で日本の新聞は、非常に危険な役割を果たすようになっている。だから「赤旗」がなければ、まるで日本のことも世界のこともまともに分からないし、日本は大変なことになるというのが偽らざる思いである。

 (「九条の会」とは、大江健三郎さんや加藤周一さんなど、日本の良心を代表する九氏が呼びかけた憲法を守る運動のネットワークです)



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