2004年9月23日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は二十二日の記者会見で、政府がイラクへの自衛隊派兵期限を延長する方針を示したことについて、「政府は期限延長についてまともな検討をした形跡がない」と批判しました。
志位氏はこの間、イラク問題で政府が検討を迫られる問題があったとして、イラク戦争の大義の問題を指摘。パウエル米国務長官が大量破壊兵器を「発見不可能」とし、アナン国連事務総長もイラク戦争の違法性を指摘しており、「大義そのものが根底から問われている」とのべました。
また主権移譲後のイラク情勢が悪化の一途をたどり、イラク全土で激しい戦闘が続くなか「憲法九条との関係やイラク特措法に照らしても自衛隊派兵を続けることが両立するのか真剣な検討が必要だ」と指摘しました。
志位氏は「政府はこれら一連の問題になんらの検討もした形跡がない。あるのは米軍が駐留する限り『ついていきましょう』という立場だけだ。こういう姿勢で重大な派兵延長を決めるのはまったく間違ったやり方だ」と批判し、あらためて速やかな撤退を求めました。