2004年9月12日(日)「しんぶん赤旗」
|
「私たちはプロ野球選手会を支援します」―。全労連(全国労働組合総連合)は十一日、近鉄とオリックスとの球団統合実施の一年間延期などを求め、ストライキもかまえてたたかっているプロ野球選手会労組を支援しようと各地で宣伝や署名をおこないました。
東京では、ヤクルト―巨人戦がおこなわれる東京ドーム近くのJR水道橋駅前で午後四時半から宣伝。「ファン、選手無視の球団合併反対」の横断幕をかかげ、「私たちは同じ労働組合として、選手会の署名に協力しています。選手会の要望が実るよう、世論で後押ししましょう」と呼びかけると、署名用紙のおかれた机の前には、人垣ができました。巨人のメガホンを振りながら署名する若い女性や、オートバイを止めて署名しに来た男性などで、行列ができました。
署名開始とともに駆け寄ってきた東京・町田市の和田篤さん(24)=専門学校生=は、「観戦を楽しみにしていたので、ストライキは回避してほしかったけど、それくらいしないとわからないのが球団のオーナーたちだと思う。選手たちにがんばってほしい」とのべていました。
東京都文京区の岸田治子さん(36)は、「選手あってのプロ野球球団だと思う。雇われている人がいて企業があるのに、雇う側の人が余りにごう慢だと思う。ほかの企業でも同じような問題があります。選手会というのがあるのはこれまで知らなかったけど、がんばって」と語っていました。