日本共産党

2004年9月6日(月)「しんぶん赤旗」

さいたま市

引き上げ前に戻せ

市長給与・市議報酬 怒りの市民集会


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市長給与・市議報酬の引き下げを訴えデモ行進する参加者=5日、さいたま市浦和区

 さいたま市長の給与や退職手当、市議報酬などが大幅に引き上げられた問題で、日本共産党さいたま市議団(山崎章団長、八人)は五日、浦和区の北浦和公園で引き上げ前に戻すことを求める市民集会を開きました。七百人を超える参加者は「市長給与・退職金、議員報酬を元に戻す一点で力を合わせましょう。開会中の九月議会に、市民の声を集中しましょう」とするアピールを採択し、市役所前まで「税金は市民のために使え」などとシュプレヒコールをあげながらデモ行進しました。

 今年六月、相川宗一市長と市議会の自民、公明などは「政令指定都市の中で給与・報酬が一番低いから」という理由で、市長給与を十六万四千円増の月額百三十一万円、市議報酬を二十二万九千円増の月額八十五万円、四年の任期満了ごとに支払われる市長への退職手当を千二十二万四千円増の三千七百七十二万八千円に大幅アップ。市民の批判をかわすための減額条例も同時に制定しましたが、市民の声を聞かないお手盛りアップに市民の怒りが広がり、市議団が呼びかけた、市長給与・議員報酬の引き下げを求める署名は、集会前までに二万二千六百七十三人分集まりました。

 主催者を代表して山崎団長が「市民の怒りの声の広がりが、二カ月で市長を退職手当引き下げを提案させるところまで追いこんだ。市議会内でも『何らかの検討を加える必要があるのではないか』という声が出てきている」とのべ、運動を大きく広げようと訴えました。

 団体職員の小林陽子さん=緑区=は「みんな不況で大変な状況なのに、何をやっているのか。引き上げに賛成した議員さんたちははずかしくないのかしら」と怒り、会社員の吉田弘さん(72)=北区=は「市の財政状況から見ても、税金の使い方から見ても、この引き上げはむちゃな提案だ。合併してこういうことになったが、何のための合併だったのかと聞きたいよ」と話しました。



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