日本共産党

2004年9月6日(月)「しんぶん赤旗」

第三回アジア政党国際会議

「北京宣言」

(要旨)


 一面所報、第三回アジア政党国際会議が採択した「北京宣言」の要旨は次のとおりです。(北京支局)

 一、会議は平和的発展という時代の潮流に順応し、アジア地域の急速な発展に適応したものとなり、アジア各国の政党の国際交流に新たな活力を注入した。

 一、「交流・協力・発展」は、今回の会議のメーンテーマであり、アジア各国の政党と政治家が担うべき歴史的責務である。参加者は、地域の安全保障と他国間協力、経済成長と社会進歩、政党建設と国家の発展という三つの議題について深い討論と交流をおこない、相互間の友好と交流、協力のいっそうの強化、相互理解と信頼、共通認識の増進、アジアの平和と安定、団結を擁護するという目的を達成した。

 一、アジアの協力は排他的なものではなく、第三者に敵対するものではない。アジアは世界に開放するなかで発展し、世界との交流のなかで進歩しなければならない。われわれは、「国連憲章」「平和五原則」および「バンドン精神十原則」の目的と精神にのっとり、対話と話し合いを通じて意見の違いを解決することを主張している。われわれは、相互信頼、相互利益、対等な協力を提唱するとともに、国際秩序のなかにある不合理、不公正な部分を段階的に改革し、国際関係の民主化のプロセスを積極的に促進し、アジアの平和と安定、調和、繁栄をともに促進していく。

 一、アジアの急速な発展は、平和的環境からもたらされるものである。近年、アジア地域の情勢は全体的に安定しており、平和・発展・協力は、すでにアジア情勢の主流となっている。しかし、いくつかの新たな、あるいは古い問題が、依然として関係諸国と地域の平和と安定に悪影響を与えている。アジアの長期的な平和と安定をいかに維持するかは、アジア各国の政党と政治家が熟考すべき重大な課題である。われわれは、戦争・侵略・覇権に反対する。われわれは、多国間協力に努めるとともに、正義こそ平和を確保するものであると確信する。われわれは、アジアの諸国と政党が、衝突や危機を平和的に解決するために努力を尽くしていることを評価し、紛争の地域を協力の地域に変えるべきであると主張する。

 一、テロリズム、分裂主義および過激主義は、人類社会共通の害悪となっている。われわれは、あらゆる形態のテロを強く非難し、これに反対する。われわれは、主権国家間および地域組織間反テロ協力の強化、テロの根源除去のための措置を講じること、国連の重要な役割を十分に発揮すること、二重基準をとらないこと、反テロと特定の民族や宗教を結びつけないことを主張する。

 一、経済のグローバル化が世界各国と国民にチャンスと課題を与えている。各国政府は貧困解消のために協力を強め、豊かな社会づくりに努力する。

 一、経済・貿易の協力を強め、協議によって貿易摩擦を解決し、多角的貿易体制の健全な発展について協議し、相互の市場開放を進める。

 一、各国の歴史や伝統、文化の違いを十分に尊重し、多様な発展の道を歩み、異なる文明間の対話を強め、相互交流の中でともに発展し、共通認識を追求して相互の利益をかちとる。

 一、政党自身の建設と清潔な政府づくりに力を入れ、政党と議会、国民との関係強化を通じて、社会・政治の安定と現代化の発展を実現する。

 一、アジア各国の政党は、その大小や歴史の長短を問わず、完全に平等であり、相手の自主的権利を尊重しなければならず、相手の内部に干渉してはならない。イデオロギーの違いが各国政党間の交流・協力の妨げになってはならない。われわれは潜在力を掘り起こし、経済発展を促進して、社会進歩と地域の安全の分野で独自の役割を発揮していくべきである。



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