2004年9月2日(木)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の春名なお章前衆院議員は一日、台風16号による高潮被害に見舞われた香川県の坂出市と高松市を視察し、被災者らを見舞い、要望を聞きました。白川容子県議と、それぞれの現地で被害状況の把握と対策に全力を挙げている市議団らが同行しました。
特産の金時ニンジンで全国生産量の七割を占める坂出市。その生産量の八割を担う松山地区では、畑一面の金時ニンジンの芽が茶色く枯れていました。一町五反の畑で金時ニンジンを栽培している松浦建夫さん(60)は「塩害で五反やられ、三百五十万円から四百万円の被害。塩が混じると、もういかん。一、二年は作れない」と話していました。訪れたJA香川県松山支店は、被害状況について「管内七十ヘクタールの作付面積のうち、被害は四割近くになる。順調に育っていたのに回復不可能なのが実情」と指摘。春名氏らは行政への要望を聞き、激励しました。
高松市香西本町で親の魚屋を引き継ぎ六年になる伊藤傑(すぐる)さん(25)の店舗は深さ六十センチの海水でつかりました。店舗前の道路には周辺一帯から出たゴミが山積みにされています。「商品の魚は全滅。高価な冷蔵庫二つは使えるかわからない」と営業再開への不安を語りました。
調査結果を踏まえ、日本共産党香川県委員会は同日、高松市と県に対し緊急に要請しました。