日本共産党

2004年8月30日(月)「しんぶん赤旗」

告発警官・OB支援決める

全国市民オンブズマン

全国統一弁護団結成へ


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全国大会で発言する大河原宗平氏=29日、函館市

 全国市民オンブズマンは二十九日の全国大会(函館市)で、市民のための警察づくりに向け、疑惑を告発した現職警官・OBを支援するネットワークづくり、全国統一弁護団によるいっせい情報公開・訴訟をすすめていくことを決めました。

 支援ネットワークづくりは、大会に参加した原田宏二・元道警釧路方面本部長が「警察の圧力はすごい。実名・匿名で告発した警察OB・現職のネットワークがつくれないか」と提起したのがきっかけ。裏金づくりなどの内部告発をした警察OB・現職にたいする警察の不当な圧力を防ぎ、情報交換や仲間づくりをすすめるもので、その第一歩として、群馬県警を不当な形で懲戒免職された大河原宗平元警部補を支援することを決めました。

 一方、全国統一弁護団の結成は、大会にむけた情報公開請求にたいし、警察が「捜査上の秘密」などを理由としてほとんどすべての情報を非開示としたことをうけてのもの。各地のオンブズマンの情報を交換し、証拠を集めた上で改めていっせいに情報公開請求。必要な法律的な方法も使い、全国統一の証拠も作って、年内には訴訟を起こしたいとしています。

 市民オンブズマンの新海聡弁護士は「ネットワークは九月中に立ち上げのための会合をし、年内には動き出したい。訴訟も年内にはいっせいに起こしていきたい」と語りました。

 この日の大会は警察改革や議会改革など五つの分科会を開催しました。

 警察改革分科会では、各地の裏金づくりの告発とともに、元群馬県警の大河原元警部補がニセ領収書を書かされた体験などを告発。

 斎藤邦雄元道警弟子屈署次長が裏金づくりのくわしい手口について発言しました。

 ネットワークづくりの連絡先は全国市民オンブズマン連絡会議事務局 メールアドレスoffice@ombudsman.jp



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