日本共産党

2004年8月28日(土)「しんぶん赤旗」

失業率が悪化、4.9%

7月 男性5カ月ぶり5%台


 総務省が二十七日発表した七月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は4・9%で、前月より0・3ポイント上昇しました。六カ月ぶりの悪化です。男性は五カ月ぶりに5%台に乗り5・3%でした。

 年齢別にみると、もっとも高いのが依然、十五―二十四歳の男性で11・0%と前年同月比横ばいとなり、二十五―三十四歳の男性は6・1%で同0・6ポイント悪化しました。

 完全失業者数は三百十八万人で、前年同月比二十四万人減少しました。これを求職理由別にみると、自己都合による離職が同四万人増え、自己都合でも非自発的理由(解雇や定年・雇用契約の満了など)でもない「その他」の理由が同二万人増えています。

 同省統計局では「パートやアルバイトをしている人がよりよい条件の仕事を希望したり、仕事を探していなかった子育て中の女性やいわゆるフリーターだった人が、仕事を探し始めたのではないか」と分析しています。

 景気が「回復基調」にあるといわれていますが、失業率の上昇は、「よりよい仕事」を求めた労働者の期待にこたえる求人内容ではなかったともいえます。

 就業者数は六千三百七十三万人で、前年同月比八万人減り、うち雇用者は同一万人減の五千三百八十一万人、特に大手企業で十九カ月ぶりに減少しました。



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