2004年8月5日(木)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の穀田恵二議員は四日の衆院倫理選挙特別委員会で、三年間に総額二十二億九千万円も自民党や公明党などに提供していた日本歯科医師連盟(日歯連)の政治献金(本紙七月十八日付)と政界工作をとりあげ、橋本派=平成研への一億円ヤミ献金の真相を明らかにするよう求めました。
穀田議員は「平成研の会計責任者も日歯連も、一億円を収支報告書に報告しなかったのは、明らかに故意。政治資金規正法の虚偽記載で逮捕・起訴された坂井隆憲衆院議員や前埼玉県知事の長女の事件と同じケースではないか」とただしました。
これにたいし、法務省の大林宏刑事局長は「一億円の問題は事実関係が確定された状況ではない。他の事案と同じかどうか、この場でお答えしかねる」と答弁しました。
穀田議員はさらに、一億円のヤミ献金は、診療報酬改定などをめぐるわいろではないか、と追及。一億円を受け取ったとされる橋本元首相も、同席した青木幹雄参院自民党幹事長(当時)、野中広務元自民党幹事長(同)も「記憶がない」としており、一億円を受領したとして平成研の政治資金収支報告書を訂正したことと食い違っているとして、橋本元首相と平成研の会計責任者を参考人招致するよう求めました。