日本共産党

2004年8月5日(木)「しんぶん赤旗」

新潟・福井豪雨災害

衆参災害対策特委が視察


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機械の泥を洗う作業に声をかける高橋議員(左から3人目)=4日、見附市

新潟で高橋議員

 日本共産党の高橋千鶴子衆院議員(党新潟・福島・福井集中豪雨等被害対策本部長)は四日、衆参両院の災害対策特別委員会視察団の一員として豪雨災害に見舞われた新潟県を訪れ、三条市、見附市、中之島町などの災害現場を視察して回りました。

 三条市では平山征夫知事が、いまだ四百人以上が避難所で暮らす実態や、水稲、大豆、林道などの農業被害、処理に二年はかかるという大量のゴミなど、被災から三週間たった実情を説明、国の支援を訴えました。

 この日で三度目の新潟入りとなった高橋議員は、災害廃棄物の集積場となっている三条競馬場跡、中之島町の刈谷田川決壊個所や被災者避難場所、見附市のニット織物産業を視察しました。

 機械が泥水に漬かるなど大きな被害がでた見附市の広直産業では、従業員らが機械や道具についた泥を洗い流す作業に追われていました。泥のついた編み機の基盤などを歯ブラシで磨く作業を見て、高橋議員は「動くかどうか心配ですね。私たちも頑張りますから、どうぞ頑張ってください」と声をかけていました。

 高橋議員は、「被災直後から見ると片付けが進み、きれいになっていますが、それだけにこの間のご苦労を思うと胸が熱くなります。地場産業が営業再開できるまで従業員の給与保障ができないかなど、いろんな問題で期待に応えられるよう、支援策を考えて頑張りたい」と話しています。

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足羽川堤防の決壊地を視察する仁比聡平参院議員(中央)=4日、福井市

福井で仁比議員

 衆参両院の災害対策特別委員会の委員が四日、福井県を訪れ、七月十八日の豪雨による被害状況の現地調査を行いました。日本共産党からは、仁比聡平参院議員が参加しました。

 仁比議員らは、足羽(あすわ)川堤防の決壊地の福井市春日地区、県内で特に深刻な被害を受けた美山町蔵作地区、地場産業の「越前漆器」が被害を受けた鯖江市河和田地区などを視察。県、市町から被害状況の説明を受けた仁比議員は、被災者にも声をかけ生活再建に向けた要求などを聞いていました。

 仁比議員は調査後、「生活を再建するには、どれだけ困難が立ちはだかっているか痛感しました。現行法の枠組みでは住宅や伝統産業など救済されない被災者がいます。国会質問をはじめ、地元と力を合わせていきたい」と語りました。

 視察に先立ち、福井県庁で災害対策本部から概要説明を受けました。

 仁比議員は視察後、被災者生活再建支援制度に上乗せする県独自の支援策で苦慮した点を知事に質問。財源が大きな問題であることが明らかになりました。仁比議員は「県独自の支援策は画期的なことであり、これに対し国がどういう態度を取るかが問われている」と話していました。



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