2004年8月5日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の吉川春子参院議員団長、社民党の又市征治幹事長は四日、国会内で扇千景参院議長を訪ね、参院の民主的運営のため、(1)十人未満の会派にも議院運営委員を配分すること(2)十人未満の会派にも、首相の所信表明演説や重要法案にたいして本会議で質疑ができるようにすること―を求めて申し入れました。日本共産党の井上哲士参院国対委員長が同席しました。
参院では、日本共産党、社民党にたいし、「議院運営委員については、所属議員十人未満の会派には割り当てない」とした一九五三年三月の議運委員会での「決定」を理由に、議院運営委員を配分せず、三日の小泉純一郎首相にたいする本会議質疑も認められませんでした。
吉川、又市両氏は、議院運営委員会は議院全体の運営を決定する重要な委員会であり、すべての会派の意思が反映されるように構成してこそ公正で民主的な運営が保障されると主張。吉川氏は、「参院の存在意義からいっても多様な国民の意見を反映させるためにも、少数意見を十分反映する議会運営をお願いしたい」とのべました。又市氏は「参院改革のなかでぜひ見直してもらいたい」とのべました。
扇議長は、「気持ちはよくわかる。みなさんの希望を議運委員長に伝える」「秋の臨時国会では、みなさんの意見をききながら参院の改革をすすめたい」とのべました。
吉川、又市、井上の三氏は申し入れ後、国会内で記者会見し、吉川氏は「参院の運営をつかさどる議運委員会から排除することで、小会派の意思が議会運営に反映されないことになる。小会派の意見の尊重をつねに議題にしてきた参院改革の趣旨からいっても検討が必要だ」とのべました。