日本共産党

2004年8月3日(火)「しんぶん赤旗」

日本共産党と社民党

参院本会議質問の保障を

議長に申入れ “施政方針演説と同様に”


 日本共産党の吉川春子参院議員団長、社民党の又市征治幹事長は二日、国会内で扇千景参院議長にたいし、小泉純一郎首相の主要国首脳会議(サミット)報告と当面する政治課題にたいする本会議質問を日本共産党、社民党にも保障するよう共同で申し入れました。

 吉川氏と社民党の渕上貞雄参院議員会長の連名の申し入れ文書を川村良典事務総長に手渡しました。

 申し入れ文書は、サミット報告にたいする質疑は、「(参院選をうけた)最初の論戦の場であり、選挙で示された民意をふまえ政府の姿勢をただすという点で、本院にとっては格別に重要な意味をもつ」と指摘。参院選で日本共産党は四百三十六万票、社民党は二百九十九万票の比例票を得ており、「両党が本会議で総理のサミット報告等にたいし質問する機会を保障することは、国民主権と議会制民主主義の憲法原則のうえからも欠くべからざること」だとしています。

 参院では、十人未満の会派の本会議質問は、通常国会での首相の施政方針演説と決算報告にたいするものは認められていますが、それ以外については「その都度理事会において決定する」(一九六三年五月、議運理事会)とされながら、事実上認められていません。

 申し入れで吉川氏は、「両党は比例代表で自民党の半分近くを得票している。その両党に質問を保障するのは、参院選の民意をふまえ、当然の事だ」と主張。又市氏は「参院改革の一環としてぜひ努力していただきたい」とのべました。

 申し入れには、日本共産党の井上哲士参院国対委員長が同席し、「今度の本会議質疑は、参院選で争点となった問題をめぐるもので、施政方針演説への代表質問と同様の取り扱いをお願いしたい」と求めました。

 吉川、又市、井上の三氏は、溝手顕正議院運営委員長にも同様に申し入れました。



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