2004年7月28日(水)「しんぶん赤旗」
労働組合・日本プロ野球選手会は27日、オリックスと近鉄の球団合併に端を発した球界再編問題に関し、同選手会のホームページ(http://jpbpa.net/)上で反対の署名を受け付けると発表しました。
――発表の全文――日本プロ野球選手会では、オフィシャルホームページにおいて、ファンの皆様を対象としたネット署名を開始しました。 選手会では、近鉄・オリックスの合併問題に始まった球界再編の動きが、経営のみの視点で性急に進められていることと、この問題に、ファンや選手が全く置き去りにされたままであることを憂慮し、「ファンも選手も球界の一員です」とのスローガンのもと活動を行っています。 選手会は、この問題がファンや選手にとってもわかりやすいオープンな場で、十分な議論がされることと、この球界改革のチャンスを無駄にすることなく、構造改革が議論されることを願っております。 現在、日本の各地でファンの方々を中心に、合併反対の署名は行われております。選手会でも、個々に選手が、署名運動に参加するなどの動きを行っていますが、このたびファンの皆様の声に押される形で、ホームページ上でも署名運動を行う運びとなりました。 署名は、9月上旬まで行われる予定です。 署名の終了および、その送付先については、あらためて発表させていただきます。 |
全国労働組合総連合(全労連)は27日、労働組合・日本プロ野球選手会と都内で懇談し、選手やファンを置き去りにして進められているプロ野球の球団合併、球界再編をめぐる選手会のたたかいを支援したいと申し入れました。
全労連の寺間誠治・常任幹事は「いまや球界再編は社会的な問題です。労働者・労働組合のナショナルセンター(全国組織)である全労連としても、選手や選手会労組の主張が反映するよう、どんな形でも支援したい。独自の署名行動も考えています」と話しました。
選手会の松原徹・事務局長は、労働組合としてまともな話し合いすら拒否されている不当な現状を訴えながら、支援の申し入れに「たいへん心強く、励みになります。われわれとしては、『選手やファンの声を聞いて、1年かけてじっくり議論を』という自分たちの主張を、一人でも多くの国民に伝えたいと思っています。全労連さんにも側面から応援していただいて、幅広い世論を形成していきたい」とこたえました。