2004年7月26日(月)「しんぶん赤旗」
圏央道(首都圏中央連絡自動車道)トンネル建設による高尾山(東京都八王子市)の自然破壊を許すなと二十五日、「天狗(てんぐ)の集会とパレード」が高尾山のふもとで行われ、千二百人が「高尾山の自然を子どもたちに残そう」とアピールしました。
圏央道計画が一九八四年、住民に明らかになってから二十年。公共事業見直しの世論が広がり、四月の東京地裁判決でも圏央道計画には「公共性がない」と断罪されるなか、国などは裏高尾地区の土地強制収用をふりかざして、圏央道建設を強行しようとしています。
集会では、市川秀雄実行委員長が「圏央道は国土や文化を破壊し、財政を破たんさせる大型道路計画の象徴。建設阻止へ総力をあげた、たたかいを起こそう」とあいさつ。隣のあきる野市をはじめ各地で圏央道建設計画とたたかう代表や、公害反対運動、自然保護運動の代表らが交流しました。
集会は「次の世代に美しい高尾の自然を残そう」と呼びかける「高尾山宣言」を採択。同市内をパレードしました。
日本共産党から緒方靖夫、岩佐恵美両参院議員、清水ひで子都議らが参加し、あいさつしました。