2004年7月26日(月)「しんぶん赤旗」
大阪・羽曳野市長選が二十五日投・開票され日本共産党や民主団体、労働組合などで構成される「公正・民主的な羽曳野市政をつくる会」推薦の元日本共産党市議、杉山やよいさん(63)は一七七三〇票(得票率40・2%)を獲得し、善戦健闘しましたが、四七七票差で惜しくも敗れました。
当選は、自民、社民が推す市議の北川嗣雄氏(61)。民主党は告示日に羽曳野支部長が北川氏の出陣式に出席し、紹介されました。
選挙戦は、牛肉偽装事件にからんで前市長が辞職したことにともなうもの。同事件を起こしたハンナングループ代表の浅田満被告(65)など特定の業者いいなりの市政を断ち切り、清潔・公正な市政を実現するかどうかが最大の争点となりました。
杉山候補と「公正・民主の会」は「ハンナンいいなりを断ち切れば、くらし・福祉充実の道が開けます」と、調査委員会をつくって疑惑を解明し、清潔でくらしを守る市政の実現を訴えて奮闘、保守層を含め党派を超えて市政刷新に強い期待と支持が寄せられました。
これに対して北川陣営は、ハンナングループと市政の癒着にはいっさい触れず、政策そっちのけで「共産市政の復活を許すな」という民主主義否定の反共攻撃に終始。ハンナングループ企業の職員が候補者カーを運転するなど選挙戦そのものもハンナンと一体ぶりを見せつけました。
市長選の開票結果は次の通り。
当北川嗣雄61無新
一八二〇七
杉山弥生63無新
一七七三〇
田仲基一39無新
八一八五
(投票率47・18%)
市長選と同時に行われた市議補選(定数三)では、日本共産党の若林信一候補(55)=前=が先の参院選比例票七〇四九票の二倍を超す一四八一九票獲得してトップ当選を果たし、市議会(定数二十)で三人の議員団となりました。