2004年7月24日(土)「しんぶん赤旗」
二十五日投票の大阪・羽曳野市長選で、福谷剛蔵前市政の継承を掲げる北川嗣雄候補（６１）の候補者カーの運転手に、牛肉偽装事件で国の補助金を詐取し、多くの逮捕者を出したハンナングループ企業の社員があたっていたことが、二十三日わかりました。
告示直前、北川陣営に、ハンナン系企業から「運転手を出しましょうか」と支援の申し出がありましたが、北川陣営は「『この時期にハンナン系の協力を受けるのは得ではない』と判断し、支援の申し出を断わったという」（「朝日」十八日付）と報道されました。
ところが、ハンナン系建設会社の八栄建設の職員（６３）が二十一日午後、北川候補者カーの運転手を務めていました。
この職員は本紙の問い合わせに運転手として乗務していたことを認めました。
市長選は、牛肉偽装事件にかかわって福谷前市長がハンナングループ代表の浅田満被告との面談記録を改ざんしたことがわかり、辞職に追い込まれたことによるもの。「ハンナン」との癒着を断ち切るかどうかが市長選の最大の争点。北川候補は「牛肉偽装事件で失った信頼回復最優先にする」とか「調査する」などとのべていますが、ハンナングループ企業の社員による候補者カー運転は、北川候補陣営と「ハンナン」との関係の深さを示しています。
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。