2004年7月23日(金)「しんぶん赤旗」
二十八日から北海道・陸上自衛隊矢臼別演習場(別海町など三町)で始まる米海兵隊の実弾砲撃訓練で、155ミリりゅう弾砲、車両、物資などの揚陸作業が二十二日、根室市の花咲港で行われました。
午前七時、那覇から来航した民間輸送船「かりゆし」(九、九四三トン)が姿を現し、午前七時半ごろから陸揚げ作業が始まりました。155ミリりゅう弾砲六門、迷彩色の七トントラック十七台、ハンビー(通称ジープ)三十二台などが岸壁にいっせいに並びました。漁港は早朝から、警備、マスコミの車両が行き交うなど、さながら「軍港」の様相でした。
「米軍の矢臼別移転反対根室市連絡会」の十五人は同日早朝から、花咲港を見下ろす公園で、矢臼別演習場訓練・駐留反対、花咲港の軍事利用ノーの抗議行動を行いました。行動に参加した根室地区労働組合総連合の鈴木盛夫議長(59)は「『教え子を再び戦場に送らない』という気持ちでいっぱいです。沖縄で女性や子どもたちに被害を加えた米海兵隊が来るなんてとんでもない」と力を込めて語りました。