2004年7月22日(木)「しんぶん赤旗」
二十一日の日本共産党創立八十二周年記念講演会での、当選した四氏を代表しての仁比聡平参院議員のあいさつ、日本共産党員首長四氏のあいさつとメッセージは次の通りです。
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四人の比例代表の議席には、全国津々浦々から寄せられた、暮らしと平和を守り抜くために日本共産党の前進を、という思いがいっぱいに刻み込まれた一票一票の積み重ねがあります。
“年金の大改悪は絶対に許せない。イラクへの自衛隊派兵と多国籍軍への参加、憲法改悪を絶対にやめさせてほしい”――。私たちの訴えに、多くのみなさんが足を止め、人垣ができ、大きな演説会に広がっていく、そんな姿を経験してきました。日本共産党を支持していただいたすべての有権者にお礼を申し上げたいと思います。
みなさんのたたかいによって勝ちとられた議席の重みをしっかりと胸に刻み、国会での一分一秒を大切にして、その声を生かしていきたい。
国民とともに新しい時代を切り開いていくために、強く大きな日本共産党をつくり、来るべき総選挙で躍進するために全力を尽くす決意です。
憲法改悪でも、暮らしの破壊でも、同じ土俵に立つ「二大政党」の悪政を打ち破ってゆくため、六年間の任期を力いっぱいがんばりぬきます。
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日本共産党の創立八十二周年、おめでとうございます。
市長選では全国、全都の大きなご支援をいただき、大激戦を勝ち抜くことができました。相手候補を推薦した政党の国政選挙での得票数は、日本共産党の八倍もありましたが、矢野市政の発展を願う市民はたじろぎませんでした。
応援演説は、狛江市民がマイクを握り、市政とのかかわりや思いを自分の言葉で語り、聴衆に深い感銘を与えました。一人ひとりが自分自身の選挙としてたたかってくれました。
国政では「二大政党論」が強まり、地方ではオール与党の政治がまかり通っています。しかし、広範な市民と日本共産党が共同を積み上げていけば、相手の組織が大きくても打ち破る可能性があると感じました。
いま、憲法や消費税、年金など国民にとって重要な課題が山積し、まさに日本共産党の出番です。困難な情勢だと思いますが、日本共産党の不屈の伝統を発揮し、すぐにでも捲土(けんど)重来を期されることを心から期待します。
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昨年十一月、全国の皆さんの大きな支援をいただき、助役を破って、三選目を勝ち取ることができました。
八年前、入札や人事で大きな声に屈して二人目三人目の町長がでてくることに「町長は一人でいい」という願いにこたえて立候補しました。この間、清潔で条例にのっとって運営することが、一人の町長として頑張りがいのあることなんだと思い、頑張ってきました。
また、三億七千万円の使いこみが分かったもちむぎ食品センターは、私が社長になり、三年目にしてやっと黒字にこぎつけました。
今回の選挙は、はげしい選挙でしたが町民の皆さんは私を支えて頑張ってくれたわけです。
町長として、住民の要求を実現する予算を組めることが喜びです。しかし、政府は、お金を持っている人の税率を大きく引き下げて財政がないという。これは地方でどうすることもできません。
日本共産党が国会で議席を増やして、いい制度をつくることが、地方の政治もうんと良くなることです。私も全力を尽くしたいと思います。
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私の町は、人口一万一千四百人、小京都といわれ、そば屋が五十軒あり、年間百万人の観光客がきます。
町に合併問題がありました。二年ほど前、合併反対の住民と、「出石町を愛する会 一町会」をつくりました。十人で始まり、二月には三百人で共同アピールを出すところまで発展しましたが、議会は私たちの声を聞いてくれませんでした。
臨時議会で合併が決まったあとの町長選を前に、私は三十年間、共産党の議員をしていましたから、「がんばれ」ということになりました。告示前後五日間、十日して、町長になったわけです。
町にはいろんな団体があります。どの団体も町が好きで、良くしたいという気持ちがあります。団体をまとめ、合併後に何をすべきか、力を合わせていこうと訴えています。「まちづくり課」をつくり、合併で吸収されたようにみえた町が、実は一番元気だったといわれ、新しくできるまちのなかで、光り輝くような地域をつくりたい。
日本共産党員として恥ずかしくないように、力いっぱいがんばります。
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日本共産党創立八十二周年おめでとうございます。
第二十三回党大会で採択された新しい綱領は、「全国各地で革新・民主の自治体を確立することは、その地方・地域の住民の要求実現の柱になると同時に、国政における民主的革新的な流れを前進させるうえでも、重要な力になる」とのべています。地方自治体で「住民が主人公」の新しい変化が現れてきています。
わたしは、滋賀県の小さな町・びわ町で昨年十二月「みんなの会」と地元「有志の会」の奮闘をえて、二十票差で再選させていただきました。
いま、「三位一体の改革」での財政削減、「地方分権」の名による「合併」問題を抱えています。いずれも、住民の利益を守る立場、「住民が主人公」を貫き、その責めを果たし、いささかでも貢献したいと取り組んでいます。
財界、アメリカいいなりの政治を改め、「国民が主人公」の平和な日本をめざしてともにがんばりましょう。
講演会のご盛会を願って、ごあいさつとします。