日本共産党

2004年7月21日(水)「しんぶん赤旗」

日本共産党 被災者とともに泥と格闘

各地からボランティア

“お年寄り世帯がたいへん”

新潟・福井


写真

裏返ったJR越美北線のレールを見る(左から)木島、笠井、高橋、佐藤の各氏=20日、福井県美山町品ケ瀬

 新潟県中・下越地方、福井県嶺北地方を相次いで襲った集中豪雨被害で、日本共産党は二十日、高橋千鶴子衆院議員(衆院災害対策特別委員)が福井県各地で被災住民を激励し、要望を聞きました。新潟県では、党県委員会の募ったボランティアが救援に全力をあげました。

高橋衆院議員らに「復興予算を」と町長訴え

 高橋衆院議員は、木島日出夫前衆院議員、笠井亮元参院議員、福井県の佐藤正雄県議らとともにJR越美北線の鉄橋が流失するなど被害の激しい美山町へ入りました。玄関先が川と化し、部屋に腰の高さまで積もった土砂をスコップで除去していた女性は「実際に見てくれないとひどさはわからない」と窮状を訴えました。

 有塚達郎・美山町長は「電柱が将棋倒しに倒れていくのを目のあたりにした。現状では下水の処理に一番困っている。復興の予算確保のため党派を超えてよろしくお願いしたい」と話しました。

 その後、一行は鯖江市を調査しました。

 日本共産党新潟県委員会の災害対策本部は同日、三条市南四日町の一人ぐらし、新保博さん(67)の家にボランティアの手がまわっていないことがわかり、ただちに救援に向かいました。

 新保さんの家の中は泥で埋まり、家財道具がぐちゃぐちゃ。新保さんは「敷居まで水が漬かり、浮いていた三枚の畳の上で二日間過ごし、ずぶぬれで寒かったがやっとヘリコプターに救助された。きょう戻ってみてびっくり。腎臓と腰が悪いので救援にきてもらって本当に助かりました。仮設住宅をつくってほしい」と訴えました。

 東京からボランティアでかけつけた藤原宏さん(60)は「テレビで見たよりひどい状態。造園業をしているので外の仕事は慣れている。協力したい」と話しました。ボランティア三日目になる新潟市の多(おおの)沙織さん(27)は「福祉の通信教育を受けているので、お年寄り世帯の精神的ケアや生活をどう再建するかが気がかり」と心配していました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp