2004年7月20日(火)「しんぶん赤旗」
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名古屋市中区にある大手スーパー、ダイエーの栄店が、二十四時間営業を計画しており、十九日に関係住民への説明会が予定されましたが、駆けつけた商店街の人たちが会場設定などをめぐって強く反発、中止する事態になりました。
説明会には、名古屋市商店街振興組合連合会(名商連)傘下の市内の商店街の人たち数百人が駆けつけました。予定された店内の会場に入りきれず、強い抗議の声があがるなか、ダイエー側が不測の事態だとして中止しました。
同店は名古屋最大の繁華街の中心部にあり、ダイエー側は周辺に多数あるビジネスホテルの利用者なども含め需要を見込んでいます。地下一階の食品売り場と一階の酒、化粧品、花売り場の営業を予定。二十日からの営業を計画していましたが、この事態に営業開始は未定としています。
名商連関係者は「栄という象徴的なところでやられ、これに反応を示さなければ他の大型店も競争的にやり出す。こうなると、何とかがんばってきた商店街ももうやれなくなる。二十四時間営業は、誘惑や、非行の温床にもなるという地域の人たちの心配も広がっている」といいます。
熱田区商店街連合会会長の服部信彦さんは「二十四時間営業がやられれば、他のすべての大型店もやるようになります。絶対反対です。商店街と大型店の共存共栄といっても、相手は大きすぎます。大型店には相手の立場を守る気持ちも欠けています。小さな商店街は手を取り合って生きているんです」と語っていました。