日本共産党

2004年7月17日(土)「しんぶん赤旗」

“私でも何かできるだろう”
東京、埼玉からも

雨降る被災地に救援駆けつける


 新潟・福島豪雨から四日目となる十六日、午後から断続的に強い雨が降る中、被災地は生活の回復に向けた奮闘が続いています。

 豪雨被害取材班


写真
被災地で救援活動をする青年ボランティア=16日、新潟県三条市

 刈谷田川が決壊し、濁流がお年寄り三人の命を奪った新潟県南蒲原郡中之島町中之島―。

 十六日には、ボランティアの活躍も見られるようになりました。中之島町によれば、この日だけで約百六十人がボランティアに登録し、泥かきやゴミの片付けなどに取り組みました。十六歳から六十歳の町民をはじめ、隣の見附市、東京、埼玉などからも来ています。

 泥かき作業をしていた女性らと話すと、新日本婦人の会見附支部の人たちでした。

 中之島町で一人暮らしの会員、西沢ヤイさん(72)の被害を心配して駆けつけたのは、長谷川良子さん(63)ら四人。「女の力でも何かできるだろうと駆けつけました。被害のすさまじさに驚いています。住めるようにするまでは大変なこと。本当に気の毒です」と話していました。

 西沢さんは、「二階に逃げて助かったが、一晩中水の流れる音や、物が家にぶつかる音がして、家が壊れるのではと、怖くてまんじりともしませんでした。ヘリには何度も何度も手を振ったが朝まで来てくれませんでした」と十三日の恐怖を振り返ります。

 西沢さんの家の中は一階部分が泥で埋まったほか、別の倒壊家屋が流れてきて庭を埋めています。

 西沢さんは「新婦人のみなさんが来てくれて本当にありがたい。でも住めるようにするには新しく建てるくらいお金がかかるというし、庭の状況をみればとても個人の力では立ち直れません。なんとか公的に助けてもらえないでしょうか」と語っていました。


共産党が青年ボランティア

家中が泥“助かった”

 新潟県の中、下越地方を襲った集中豪雨の被害者は、懸命な後片付け・復旧作業を行っています。日本共産党県委員会は十六日、集中豪雨対策本部態勢を充実させ、募集で呼びかけた青年などの救援ボランティアを派遣しました。

 党中越北部地区委員会の現地対策本部は、高齢者世帯を中心に緊急を要する家に救援隊を派遣。青年救援ボランティアは、三条市の一番被害がひどかった嵐南地区で病気の妻と二人ぐらしの甲斐貢さん(75)宅を援助しました。

 甲斐さんの家は、床上浸水で家具や冷蔵庫などの電気器具が倒れ、畳もあちこちに散らばり、家中泥だらけの惨たんたる状況。甲斐さんは「あっという間に胸まで水が漬かった。近くの小学校に避難したが、電気、水道、電話も使えず、おまけに一階は水に漬かり、避難所の機能を果たさなかった。炊き出しが届いたのは朝の三時だった。泥をぬぐうのに水がたくさんほしい。肺がんの手術をしたばかりなので救援は助かった」と語っていました。

 各自治体の共産党議員は、被災者の要望を聞き行政に要請。三条市議団は給水車の充実を要請し、三十台が配備されました。県商工団体連合会も同日、県に緊急対策を要望しました。また、対策本部は災害救助法が適用になったことを、ビラをつくって法律の援助が受けられる内容を住民に知らせています。

現地の激励先

 現地の激励先は、日本共産党の新潟県集中豪雨被害現地対策本部・新潟県三条市林町1の14の13、党中越北部地区委員会内。電話0256(34)1134、ファクスは0256(34)1991。




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