2004年7月17日(土)「しんぶん赤旗」
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全労連、国民春闘共闘、東京春闘共闘、公務労組連絡会は十六日、生活保護基準を下回る低すぎる最低賃金の引き上げを求め、東京・港区の厚労省第二共済組合宿泊所「茜荘」前で宣伝しました。
この日、同「茜荘」で開かれる中央最低賃金審議会・第三回目安小委員会にあわせ、同小委員会の労働者委員を激励するために開いたもの。
約三十人の労働者が、「誰でもどこでも時給千円以上、生活できる賃金を」などの横断幕、のぼりを掲げ、ハンドマイクで訴えました。
民放労連の井戸秀明書記長は、放送局では正社員の五倍以上もの非正規労働者が働いており、初任給も東京都の地域最低賃金・時給七百八円を基準に決められている、と指摘。「これでは都内で人間らしい生活はできない。一歩でも人間らしく暮らせるように最低賃金の引き上げを」とのべました。
公務労組連絡会の代表は、最低賃金が人事院の勧告にも大きな影響を与えることを強調し、「民間と公務が力を合わせて、賃金の底上げを実現しよう」と訴えました。
最低賃金生活体験をした青年労働者の感想文が紹介され、“最低賃金での生活では、デートもままなりません。若者が希望をもって結婚し、子どもを育てたいと思っても、最初の出会いから狭められている”と読み上げられると、参加者が大きくうなずいていました。